ファミリーカーSUV比較2019『家族におすすめSUVは?』

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三菱「パジェロ」燃費10.4km/L、価格292万~|クリーンディーゼルターボが選択可

      2017/05/10

パジェロ正面

新型パジェロは2006年10月に発売が開始され、現行モデルで4代目になります。初代から引き続き3ドアのショートと5ドアのロングの2モデルの構成で、それぞれに3.2L直列4気筒クリーンディーゼルターボ・3.0Lガソリンが設けられています。2004年にディーゼル規制が厳しくなったことで、3代目ではディーゼルエンジン仕様が廃止されていましたが、今回のモデルチェンジで4年振りに復活をしています。

2010年に行われたマイナーチェンジでは、ディーゼル・ガソリン車のエンジン制御の見直しなどを行い、燃費を向上させています。それによりディーゼル車が平成27年度燃費基準・ガソリン車で平成22年度燃費基準+5%を達成しています。

2012年のマイナーチェンジの際には、ガソリン車にもアクティブスタビリティ&トラクションコントロール+ブレーキアシストを標準装備し、歩行者への衝撃を低減する衝撃吸収構造のボンネットフードを採用するなど安全性にも配慮した車となっています。(ディーゼル車には既に採用済み)

三菱「パジェロ」のメリット(良い点)

①プラドと比較すると、やや割安な価格設定でお得感あり。

パジェロはガソリンエンジンが327万円~383万円、ディーゼルエンジンが375万円~495万円の価格設定になっています。ちなみにプラドの価格設定がガソリンエンジンが334万円~395万円、ディーゼルエンジンが396万円~513万円です。
ライバル車のプラドと比較してみると、若干ですがパジェロの方が割安な価格設定になっていてお得感があります。

②運転中の視界をサポートする装備も充実。

パジェロでは、雨滴感応オートワイパーなどの視界をサポートする装備が標準装備されています。(SUPER EXCEED、EXCEED、VR-II)
雨滴感応オートワイパーはフロントガラス中央上部に設置されたセンサーでフロントガラス表面の雨滴を検出し、雨量に合わせてワイパーを動かしてくれます。この他にも後続車に注意を促すリアフォグランプなども悪天時など運転に専念出来るのでちょっとした機能ですが、結構嬉しい装備です。

③エンジンフードの形状・スペアタイヤの位置変更で、視界が前後共に向上。

新型パジェロは見切りの良いエンジンフードの形状に変更をしたことにより、フロント周りの見切りが良くなり前方の視界が向上しました。また従前モデルに比べて、スペアタイヤの位置をやや下に設置し、これにより後方の視界も向上しています。
従前モデルに比べると、全長がショート・ロング共に30mm大きくなっていますが、運転するのに苦になりません。

④従前モデルより最高出力が12%・最大トルクが19%アップで、走行性能が大幅アップ。

新型パジェロは従前モデルに比べて、最高出力22馬力・最大トルク7kg-mと大幅に向上しています。最高出力が12%・最大トルクが19%アップにもなり、悪路での走行性も今まで以上に良くなっています。
滑りやすい路面などで活躍するASTC(トラクションコントロール)といった車両を安定させるデバイスなども標準装着されており、安全性も向上しています。

⑤3列目床下収納で奥行きが1000mmまで拡大。アウトドア用品も余裕で積載可能。

パジェロのラゲッジルームは、通常は奥行き250mmですが、サードシート格納時は1000mm、セカンド・サードシート収納時では1420mmまで拡大可能になっています。どの状態でも床面はフラットになるように設計されているので、アウトドアなどでも大きな荷物の積載にも向いています
また床面の地上高も低く、重い物の積み下ろしも楽チンなのも嬉しいところです。

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三菱「パジェロ」のデメリット(欠点)

①ライバル車のプラドと比べるとやや燃費面で劣るか。

パジェロはガソリン車のロングでJC08モード燃費8.4km/L(ショートは8.7km/L)・ディーゼル車では10.4km/L(SUPER EXCEEDは10.0km/L)の低燃費を実現しています。ランドクルーザー(6.7km/L)と比べると、かなり良い燃費水準になっていますが、プラドと比べるとガソリン(9.0km/L)・ディーゼル(11.8km/L)とやや劣った数値になっています。

②先進の安全装備である自動ブレーキや車線逸脱警報機能などの装備の設定がない。

パジェロには、先進の安全装備である自動ブレーキや車線逸脱警報機能などの装備の設定がありません。ショートのライバル車のプラド・ハリアー・エクストレイルなどにはメーカーオプションや標準装備などで設定があります。またロングのライバル車にあたるランドクルーザーにもTZ-Gにはメーカーオプションで設定がされています。
その点ではメーカーオプションでも設定がないのはややマイナスポイントです。次回のマイナーチェンジの際には是非メーカーオプションで良いので設定して欲しいところです。

③ランニングコストを考えると、プラドの方が上か。

パジェロはディーゼル・ガソリン共に排気量が3000ccの設定です。ライバル車のランクルプラドはガソリン車が2700cc・ディーゼル車が2800ccになります。
3000以下と3000超を比べると、7,000円ほど年間の自動車税が変わってきますし、燃費面で考えてもプラドの方が上回っています。ランニングコストという面ではプラドの方に軍配が上がります。